「つい怒ってしまうことはありませんか?」

私はあります。

さて、怒ることで得られることはどんなことでしょう。

怒ることをするのは、怒りたい衝動が起こるためです。

そして、怒ることで怒る前よりもスッキリします。

つまり、怒ることが何らかの抑圧された感情のはけ口になっているということです。

言い方を変えると

「怒りで自分を保っている」

ということです。

怒っている時は冷静ではありません。ですが、人は冷静で安定した状態でいたいから、怒ることでその状態に持っていきたいのです。

自分を保つというのは、エゴからです。エゴは自分が存在することを欲します。

怒りを抑えていたら、自分が自分でなくなってしまい、存在が脅かされます。

だから怒ります。

怒ることはよいことでも悪いことでもないですが、怒ることでそのエネルギーが怒られた相手を萎縮させたり、怯えさせたりして相手にネガティブな感情を抱かせます。

場合によってはお互いが怒りにまみれてケンカになるでしょう。

これが国同士だと戦争にまで発展することもあります。

場合によっては、怒りの連鎖は破壊的なものを導くということです。

怒りもそのベースには恐れがあります。いつも冷静でいられるのは、難しいかもしれませんが、怒りがどこから来ているのかを観る余裕があれば、怒りを噴火させることなく、自然に沈めることは可能です。

これができるようなら、感情の解放はかなり進むはずです。