昔は父親は厳しく、母親は優しいというパターンが多かったと思います。

ですから、子供は厳しさと優しさの両方を経験し、育ってきました。

今は、どちらかというと父親も母親も優しい傾向が強いように思います。

つまり、厳しさと優しさのバランスがとれていない感じがします。

私は子供に対する教育だけでなく、会社の社員、または学びなどすべてにおいて、

「厳しさと優しさ」

の両方が必要かと思います。

両方があるからこそ、豊かに成長するのです。

うちは犬を飼っているのですが、私が飼っているのではなく、他の家族が主に面倒を見ています。

ですが、育て方が優しすぎるためかとてもわがままになっています。

吠えるとかわいそうだからと餌をやったり、犬小屋から出したりしているのです。

ですが、しつけがしっかりできていないので、始終、犬小屋から吠えています。

まだ、小さいので声はそんなに大きくはないのですが、外からも聞こえます。

ある時、あまりにもうるさいので、私がしっかりしかり、頭を指一本でたたきました。

すると、すっかりおとなしくなり、吠えることをやめました(また吠えるかもしれませんが)。

いけないことがあったら、しっかりしかることも愛情なのです。

優しい親が増えることは喜ばしいことに思えるかもしれませんが、それが本当に子供のためになるでしょうか?

優しい上司が増えると、優秀な部下が増えるでしょうか?

人間が成長するためには偏った価値観ではなく、いろいろな価値観を味わうことが大事だと思います。

厳しさは時には人を苦しませたり、悲しませたりしますが、その厳しさが強さを生み出します。

優しさは苦しみや悲しみを癒し、心をおだやかにします。

相反するこの2つですが、どちらも根底には愛があります。