応化力とは、玄侑宗久さんの著作「観音力」の中に出てくる言葉です。

応化力とは、相手に応じて変化する力のこと。

方便も応化力あればこそ。

これは、生きるための術でもありますし、コミュニケーション能力でもあるし、戦いに勝つための極意でもあるし、仕事で成功するための秘訣でもあるし、すべての基本です。

生き方、コミュニケーション、戦い、仕事などでうまくいくための手法は、正解がひとつではありません。また、正解そのものも時や対応する相手により変わります。

だとしたら、自分が変化して変わり対応していしかないんです。

じゃないと、うまくいきません。

コーチングでは、相手に合わせて、自分の対応も変化します。

なぜなら、コーチが質問した時、クライアントの答えはひとりひとり違うからです。

結局、コーチとクライアントの間、フィードバックをしながら、クライアントの中にあるものが外に出てきて、それが気づきを促すのです。

現代社会は、コントロールすることを主としています。

パソコンを使うのもそうだし、リーダー論とか、ビジネスモデルなども発想のベースにコントロールがあります。

ですが、コントロールは、コントロールする方も大変ですし、される方は、呆けてしまいます(笑)。

それよりも個人個人が応化力を身に付けて、柔軟に対応した方がよいように思います。

誰もが自由自在に存在し、それでいて全体として共調している。

個人的には、そういうのが好みです。

コーチングとか禅などは、そのためのツールとしては有効です。