何度かご紹介している禅的生活という本の中で私が、号泣してしまったフレーズがあります。

慈悲について書かれているところです。

慈悲の意味を単に言葉にしてしまうと、本来の意味とは違ってしまうかもしれません。

たぶん、慈悲は価値判断がない、今ここにある状態で自然に出てくる心の状態を言うのでしょう。

大震災で、誰しもが涙し何かをしたいと思ったあの時の心の状態がまさに慈悲ではないかと思います。

苦しみに共感し、なんとか苦しみを取り除いてあげたいと思う気持ちです。

たぶん、お釈迦様も悟った後に教えを広めたのも慈悲があったからでしょう。

当時も今同様に苦しみを抱えて生きる人がたくさんいましたから。

苦しみは悟りを得た時に消えると言われています。

悟りとは、腹の底からわかったと言える何かです。

これは、頭で理解するものではなく、感じることでしか理解できません。

なので、邪魔になるのが思考です。

そのための手法が、瞑想だったり、禅だったりするんです。

この辺については、また実践しながらお伝えしたいと思います。