生きていると、必ず悲しみがあります。

これは、避けようがありません。

一人として、悲しみを味わったことがない人など歴史上にいないはずです。

つまり、悲しみとはそれほどありふれた感情ということです。

では、

「悲しみを癒すにはどうすればいいでしょうか?」

方法はいろいろあります。

例えば、

・悲しみを共有できる人と話す
・悲しい思いを声に出したり,紙に書いたりして吐き出す
・楽しいと思えるようなことで悲しみをまぎわらす
・悲しみと元となる経験を忘れるように努める
・・・・

どんな方法が自分にとっていいのか、人それぞれでしょう。

個人的には、

「悲しみを味わい尽くすこと」

が最も悲しみを癒す方法だと思います。

つまり、悲しみを味わいたくないために、なんとか悲しみを無くそうとするよりも、悲しみをとことん経験するってことです。

これは、一見、本来の目的(悲しみをなくすこと)とは異なりますが、結局、悲しみは悲しみ尽くすことで一番癒されます。

そして、悲しみを生じさせる元となった経験は、昇華されて単なるできこととなります。

もちろん、よい思い出にはならないと思いますが、自分が成長するための経験になるかもしれません。

こうは言っても、実際に悲しみを経験すると、悲しみから逃れたいと思ったり、悲しみ過ぎて精神が不安定になることもあります。

このような時には、悲しみをいっぺんに味わおうとせずに、時間をかけて味わっていくしかありません。

結局、悲しみの元となる経験を受け入れることができないことが、悲しみを継続させて苦しみを生じさせています。

ですから、時間をかけてでも悲しみの感情を感じ切ることで、悲しみの経験を受け入れることが苦しみから抜ける方法です。

悲しみの経験が、その人にどう影響するかわかりませんが、自分にとって肯定的な経験であったと思えれば、生きる糧となるはずです。