アマゾンを見ていたら、ある本の書評で怒りをぶつけている人がいました。

・ありのままでいい
・過去や未来でなく、いまを見よ
・何も求めず、そのままでいなさい
・etc

という本の内容に対して。

「欲を持たないのは、石ころと同じ。過去や未来を考えて何がいけないのか。人は過去や悲劇から多くを学び未来に希望を見出し生きれる。うちは震災の被害を受けた。その震災を受けた人達に現実だけを見ろと言うのか」

というような感じです。

たぶん、本の著者は価値観の押しつけをしているつもりはないのでしょうが、受け取る方はそう受け取ってしまったのでしょう。

伝わり方は一人一人違いますからね。

実は私も本の著者を同じようなことをこのブログで書いています。

ありのままでいいし、今をいればいいし、欲は少ない方がよいと。

私の考えとしては、もちろん過去や未来を考えてもよいし、欲のままに生きてもいいと思います。

これは許されています。

単に、生き方として、「ありのままでいいし、今をいればいいし、欲は少ない」というのが楽だというだけです。

本はどのような経験や信念、価値観を持つ人が読むかわかりません。

人によってはとても心に響き気づきを得られますが、人によっては不愉快を感じる場合もあるということです。

釈迦は自分の悟ったことを教えるために、本などは書きませんでした。いわゆる説法をひとりひとりにしていました。

そして、ひとりひとりへの伝え方や話す内容を変えていました。

これは、人によって何をどのように伝えるかで、伝わり方が異なるのを知っていたからだと思います。

伝わることを第一とするなら、コミュニケーションの基本はやはり1対1、フェイスツーフェイスということですね。