ザ.ノンフィクションという番組でダウン症の息子とその家族を扱った番組を見ました。

ダンス好きな25才のダウン症患者の青年とその家族の物語です。

家族は父、母、息子3人(一番下がダウン症の息子)。兄二人は結婚して家を出ます。息子は飲食店に勤務。やがてダンス教室の仲間と恋仲になります。でも相手もダウン症患者です。

息子は彼女と結婚したいと思っていますが家族は複雑です。ダウン症患者はふたりだけで生活するのが困難だからです。でも家族は皆、彼を幸せにしたいと思っているのです。

どうしたら、彼が幸せになれるのか。それは家族の課題なのです。

親にとって子供が一人前になり、自立し、幸せになることが望みだと思います。しかし、それが叶わないと思うとそれは辛いことです。

親は自分達が亡くなった後、この子はどうなるんだろうと不安にかられます。

世の中にはたくさんの障害を持っている人がいます。その人達を支える仕組みが社会福祉ですが、これは公共のものです。

これらは機能している場合もありますが、今後はこれだけに頼ることは難しいでしょう。あわせて高齢化も進みますます、社会で弱者と呼ばれる人が増えていくでしょう。

これらを解決する策はあるのでしょうか?

私は絆を築くこと、つながりを取り戻すことが解決に導くのではないかと思います。福祉というと何か特別な感じがしますが、単純に

「困っている人が目の前にいたら助ける」

ということが自然に誰もができれば、この世の中はいっぺんに変わるでしょう。

たったこれだけですが、これが非常に遠い道のりに思えるかもしれません。

すぐにはできないかもしれませんが、人は変わることができます。

まずは身近なところから、そして徐々に広がっていきます。